政府も重視する「公正に個別最適化された学び」による、読解力、数学的思考力の習得

先週、文科省が「Society5.0に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~」という
レポートを発表しました。
新聞等でも報道がありました。

Society5.0は、狩猟社会、農耕社会、工業社会、現代の情報社会を越えた先にある段階です。
レポートでは、AI、ビッグデータ、IoT、ロボティクス等の先端技術が高度化し、
あらゆる産業や社会生活に取り入れられた社会と定義しています。

そういった時代に必要な能力と、それを養う教育改革についてのレポートです。

「仕事を奪われると考えるべきではない。
AIとも異なる文化背景をもった人々も仲間であり、ライバルだ。
協力して生きていくために、思考力・判断力・表現力を育てることが必要なんだよ」
「読解力はすべての基本となる力だよ」
ということを、当スクールでは常日頃から子どもたちに伝えています。
このレポートにも、同様の視点が多くみられます。

人間の強みは、現実世界を理解し、その状況に応じた意味付けができることだ
と述べられています。
これは、広い意味での読解力、文脈を読みとる力だといえます。

また、これからの時代を生きる子どもたちに、共通して求められる力として
1.文章や情報を正確に読み解き、対話する力
2.科学的に思考・吟味し活用する力
3.価値を見つけ生み出す感性と力、好奇心・探求力
の3点があげられています。
読解力が1点目であり、2点目は思考力や判断力
3点目は前回の投稿でも触れた非認知能力にあたるものです。

また、特に義務教育課程(小中学生)においては、読解力の差に課題がある
という指摘がズバリなされていて、
日々子どもたちに接している私たちも危機感を共有するところです。

今後の方向性としては、
1.「公正に個別最適化された学び」を実現する多様な学習機会と場の提供
2.基礎的読解力、数学的思考力などの基盤的な学力や情報活用能力をすべての児童生徒が習得
3.文理分断からの脱却
があげられています。

2点目や3点目は新学習指導要領にも厚く明記されているところですが、
1点目として「公正に個別最適化された学び」、
つまり「学びの個別化」が記載されているところに新鮮さを感じます。

熊本市内の公立小学校でも先進的な先生が
「学びの個別化」に挑戦していらっしゃるという実例を聞いていますが、
反対の声もあるとのこと。
現場の他の先生方にとっても、保護者の方にとっても
先生が黒板に書き、説明する一斉授業の「チョーク&トーク」のほうが
ずっとなじみ深いわけですから、当然かもしれません。

これを機に、「学びの個別化」の方向性が加速していくことを期待します。
次回は、クランポンスクールにおける「学びの個別化」の実例をお伝えします。

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